私は、9年間交際している男性が居ました。
その人は、私より20歳年上のバツイチの心優しい男性でしたが、結婚する気はなく、私も、彼の事が好きだったので、結婚することなく生涯が終えるのだろうと思っていました。
私は、未婚の母で一人息子もいて、バツイチの彼にも離れて住む息子と娘がいたので、子供も望んでいませんでした。
ちなみに、シングルマザーの私が、バツイチの彼氏と出会ったのはマッチングアプリでした。
毎週末にデートへ行き、それなりに幸せに過ごしていたのです。
それに、私の周りは、どんどん離婚して言っていたので、特に結婚への興味もなく、もはや40代目前、親も結婚しろとは言わなくなっていました。
結婚しない彼の事もなんとなく受け入れてくれ、家族間での交流もありました。
そんな平凡なある日、会社で素敵な年下の男性と出会ってしまいました。
彼は、私の8歳も年下、長身イケメンで、これまた心優しい男性でした。
私が、どうやって心優しいか判断するかについてですが、まず、顔です。
昔から、親に口すっぱく、「人の内面は外見に出るものだ」と言われ育っていて、私は、それに納得していました。
結局、最後にその長身イケメンと年下男性と結婚する事となるのですが…
最初は、会社の同僚で友達といった感じだったのです。
しかし、私は、なんとなく好意があったので、肩を揉んでみたり、ボケて笑わせてみたりと、段々コミュニケーションがのお機械が増えていきました。
同時に同じ仕事を任される事も増えていたのですが、彼が、会社でパワハラをう受けて居る事にも気づいてしまいました。
上司からの非難が会社のグループラインで見せしめのように行われ、私も気分が悪かったので、彼も相当キツイのではないかと心配になり、ある日、飲みに誘いました。
「きつくない?」と聞くと「うん。本当は、貴女が来るまで会社やめようと思ってた」と言われました。
「え?私のこと好きなの!?」といつもの冗談のように笑いながら聞くと
「うん。多分好き。貴女の存在に救われて居るは確か」と言われました。
正直、めちゃくちゃ嬉しかったです。
私は、かなり太っていて、外見がいいタイプでも無いと自分で思っています。
可愛くいようとする努力はしていますが、体重は100キロ近い状態、彼は190センチくらいで亜脚が長くてスタイルも良くイケメン、釣り合うわけがありません。
でも、彼は、嘘を言ってるようには見えませんでした。
その日に、はっきりと、彼のことを好きになり、何度もプライベートで会うようになりました。
彼は、ぽっちゃりした元気で明るい子がタイプだと言っていました。
ぽっちゃり以上ではあるけど、元気で明るいのは間違いない私です。
明るく元気に励ますのが、彼へのアピールかな?と思いました。
しかし、忘れてはならない、私には、9年付き合っている彼氏と絶賛交際中。
一線超える事なく、(いや、当時はないだろうと思ってましたし)友達として元気づけていました。
しかし、気持ちは嘘を付けず、何年振りの出来事でしょうか、私は、なんだか、女子高生のように
「2人共好きなのーーー!!!」と、心がモヤモヤしておりました。
ただ、交際の長い彼は、本当に愛情で付き合っているのか、定かではなくなってきていました。
長年の恩もあるし…
心は、激しい振り子のようにゆらんゆらんと、これぞ「アオハルかよ」となっていました。
毎日、胃の調子がおかしい。
とうとう、耐えきれずに、私は、友達に打ち明けました。
すると、その友達が「ねー、それってさ、聞いてみたら?」と言いました。
「は?」
「いやさ、イケメン君に結婚したいほどの好意があるか聞いてみたら?だって、このまま乗り換えても、また長い交際はじまるだけじゃない?」
「結婚?私が?いやいやいや。ないってー」
「だから、もう、結婚してくれる方と付き合いなよ。」
なんだそりゃ?という気持ちでしたが、言われてみれば、結婚する程好きでいてくれる人と交際した方が幸せなのかな?でも緊張する…うん、だめもとで聞いてみようかな。と
まず年下の彼の方に聞く事にしました。
「あのね。まだ私のこと好き?」
「うーん。でも彼氏いるでしょ?」
「別れるから結婚してって言ったら、する?」
「え!?貴女と結婚させてくれるの!?」
「え?うん、あのー。好きなんですよね。すごく心が苦しくて。友達に相談しちゃったのよ」
「うんうん」
「それで、結婚してくれる方と付き合いなよって言われて、今聞いてます。」
「結婚してください!!!」
「お、おお…。え?マジですか?本気?」
「ずっと貴女と居たいし、あなたと歳をとっていきたい。」
「プロポーズみたいだね。」
「プロポーズだよ。」
「わかった!!ちょっと待ってて」
と、年下の彼を待たせて、年上の彼に電話しました。
「好きな人いて、その人と結婚するから別れてほしい。ごめんなさい」
「はい?え?」
「ですよね…。逆に、私と結婚する気はまだないよね?」
「うん。その約束で付き合ってるやん?」
「でも、その好きな人は、結婚してくれるのよ。」
「…わかった。今までありがとう。幸せになって。幸せにしてあげられなくてごめん。」
「こちらこそ、今までありがとう。幸せだったよ。いつも勝手でごめん。さよなら」
「うん。子供大切にな!」
「もちろんよ!ありがとー」
「はーい」
めっちゃあっさり別れました。良いのか悪いのか。
そして、年下の彼に
「そんなわけで、今日からよろしくお願いします。」と伝えると
「ほんっと嬉しい!こちらこそよろしく!!」
この日から4ヶ月で籍を入れ、パワハラ会社も辞めて、今、結婚の幸せを初めて感じているところです。
きっと年上の彼だって好きで付き合ってくれてたんだろうけど、結婚するほどの覚悟のない好きだったんだろうなと、今となっては、そう思っています。