私は、47歳の女性で北海道に住んでいます。
本気で婚活を始めたのは、45歳になった頃でした。それまでは、結婚したいなぁという漠然とした気持ちだったのですが、相手がなかなか見つからず、段々と焦ってきたんです。
結婚相談所に登録を決めたのは、やはり本気の人が多いだろうと考えたからです。
それに、専門のアドバイザーの助言がもらえるというのもかなり助かると感じました。
早速、登録したのですが、やはり思っていたようにはなかなかいきませんでした。
私の理想としては、できたら同じ地域の人で結婚歴がない人。更に、一人っ子や長男ではない人でした。
過去に遠距離恋愛をして失敗していましたし、私は一人っ子なのでできたら将来的には親と同居したいと考えていました。
年収に関しては、生活に困らない程度ならいいと思っていましたが、いわゆる季節労務者は嫌でした。
北海道は雪が降るため、職業によっては冬にほとんど仕事がない場合もあるのです。
できたら、安定した仕事をしている人がいいと判断しました。
なんとか理想に近い男性も見つかり、私はホッとしました。ですが、まだ成婚が決まったわけじゃありませんでした。
相手の男性はRさんといって、私と同じ45歳で、スポーツ関係の仕事をしている人でした。
見た目も真面目そうですし、この人ならいいかなと思えました。相手の男性も私の事を気に入ってくれたので、デートをする事になりました。
Rさんはアウトドアが好きらしく、初デートは初デートの場所はアウトドアグッズを売っているお店でした。
私は、正直アウトドアには興味はなかったのですが、彼が好きなら合わせるべきだと思ったんです。
ですが、3時間以上もアウトドアについての豆知識を教えられ、かなりグッタリしてしまいました。
Rさんは、明るくて気さくでとてもいい人なのですが、交際は無理かなと思ったんです。その事を、母親や友人に相談すると、猛反対にあいました。
皆が言うには、40代過ぎてからだとなかなか良い相手に会うことはない。このチャンスを逃すのはもったいないという事でした。
恋愛や結婚する相手と、100%分かり合う事など不可能に近いと言われました。
そう言われると、私としても我慢するしかないかと思いました。結局、Rさんとの交際は続ける事にしたんです。
でも、会えば会うほどRさんと自分は価値観が違うと思ったんです。
私は、食事をしたら割り勘という考えでした。ですが、Rさんは男性が出すのが当然と思っているようで、払おうとしたらかなり嫌な顔をされました。
私は、家でのんびりと過ごすのが好きなのですが、彼は外でのデートを好み、私は肉体的にもかなり疲れてしまいました。
それに、彼は大のおすすめマニアなんです。会う度にサプリメントや健康食品を勧めてくれます。
Rさんの事はとってもいい人だとは思うのですが、結婚と考えるとやはり考えてしまうのです。
なぜなら、趣味や価値観があまりにも違いすぎてしまい、上手くいくとは思えませんでした。
ですが、周囲はRさんがいいのではないかと勧めてきて、私としては混乱するばかりでした。
そんなある日。Rさんからデートに誘われました。なんだか気が重いと思いながらも了承したのですが、翌朝、私は驚きに声さえ出ませんでした。
腕に蕁麻疹が出ているんです。
これまで、蕁麻疹は何度か出た事がありますが、こんなに広範囲に出た事はなかったため、かなり焦りました。
とにかくその日のデートは中止にしてもらって、安静にする事にしました。
幸い、蕁麻疹はすぐに消えてくれたのでホッとしました。それで、次のデートの約束をしたんです。
すると、また蕁麻疹が出てきました。私は、以前聞いた話を思い出したんです。蕁麻疹は、ストレスにも反応するって言うんです。
私は、改めてRさんの事を考えました。本当に、彼と結婚したいのかどうかを。
その結果。私は、やはりRさんの事を恋愛や結婚相手にはできないと思ったのです。
私は、周囲の意見に流されていてしまい、無理にRさんと結婚しようと考えてしまいました。
でも、そんな事で結婚をしてもうまくいくはずがないのです。私は、意を決してお断りをする事にしました。
すると、驚くぐらい蕁麻疹が出なくなりました。ストレスがなくなったら、体調も良くなりました。
婚活は、確かに自分だけのものではありません。ですが、やはり決めるのは自分なのだという事を改めて感じました。
そして、アドバイザーに対してもその事をちゃんと伝えるべきだという事もわかりました。
後日。アドバイザーに蕁麻疹の事を話したところ、不満は我慢しない方がいいと言われました。
現在も、自分に合った男性を探している最中ですが、焦らない事にしました。
焦っても、結局は後で後悔する事になるのだと考えて、慎重に選んでいます。
そして、これからは周囲の意見には左右されない事を決めました。婚活をする上での選択は、やはり自分自身が行う事が何よりも大切です。