私は33歳の男で山口県に住んでいます。これから書くことは27~28歳の時の恋愛話です。私はその当時、やっと働ける場所を見つけてほっとしつつも毎日仕事に関して不安でした。毎日仕事を覚えるのが大変でミスもあったりと四苦八苦の日々でした。そこでその職場で隣の席の子に仕事の手助けをしてもらいました。もちろんこの子がのちの彼女になるわけですが。
私は人間関係があまり得意ではないのですが彼女は自然と私と交流できる不思議な子でした。最初は正直あまり可愛くないなと思っていました。しかし関わっていくごとに人間って顔じゃないんだなと思うようになりました。それまでの私の恋愛は運良くビジュアル的に良い方とお付き合いさせてもらっていました。まあうまくいきませんでしたが。彼女は少し変わっていますが優しく、時に私が気づかないところでサポートしてくれていることもありました。飲み会に行っても積極的に話しかけてくれて私には天使に見えるほどでした。ある日仕事を教えてもらっているときになぜか落ちつかない自分がいました。しかし仕事に必死で食らいつく感じでやっていたのでその時はこの落ちつかない気持ちが何なのかわかりませんでした。
何度もそういう場面に出会ってきて私のこの気持ちが彼女に惚れていることに気づきました。それからは毎日楽しく仕事も順調でした。わからなくても彼女に助けてもらい難なく仕事をこなせていけました。そのうちに彼女ももしかしたら私の事を思ってくれているのではないかというような行動や態度を感じました。そんな時に彼女が職場移動になりました。もちろんこれは私からするとがっかり以外の何物でもありませんでした。気持ちが焦ってしまう日々を過ごしていきました。結局私は彼女に思いを伝えることもできずに終ってしまいました。彼女が去ってからは自分がしっかりしなければならない気持ちで仕事に打ち込んでいきました。
彼女が去ってわかったのは彼女が見えないところで仕事以外にも私の身の回りの世話をしてくれていたことがわかりました。思いは強くなるばかりでしたが彼女はもうここにはいません。まあ職場はわりかし近いんですがね。そこからほかの女性社員が移動してきたり、他の子がアルバイトで入ってきたりして私が仕事を教える立場になりました。彼女から学んだことをすべてその人たちに教えて困っていたら彼女のようにサポートすることができるようになりました。ひたすら彼女には感謝の気持ちしかないです。
ある日からなぜかその人たちから私はモテだしました。未だにあの時のモテ度は自分でも理解できていません。そこから飲み会の帰りにその女性の一人にホテルに誘われたりすることがあったり、他の女性にもひどくつきまとわれたりといろいろありました。中には魅力的な女性もいました。
私も男なので正直ホテルに誘われたときま数秒悩みました。がしかし、ホテルに誘われようがかわいい子に告白されようがいつも結局僕が好きなのはやはり私を仕事でサポートしてくれた彼女のことが思い浮かんでしまい彼女しかいないとすべての誘いを断りました。このことを友人に話すと「おまえまじめすぎるわ。俺だったらホテルにも行くと思うし、可愛い子と付き合うよ。」と言われました。私はこう言われましたが、その女性たちとホテルに行こうが、付き合おうがその時は良くても後から後悔すると思います。なので間違った選択はしたと思っていません。
すると彼女が目の前に現れました。彼女がちょこちょこうちの職場に来るようになりました。私は嬉しくてテンションが上がりまくっていました。話を聞くとどうやら移動したばかりで仕事を覚えるのに必死だったそうです。ようやく慣れてきてこっちに顔を出せるようになったとか。それからは彼女の職場の人に内線をかけたりしたときに彼女が出てくれたりしました。彼女は私が電話をかけると声が柔らかくなりこれが凄くかわいいのです。また彼女の案件を私が担当することもありました。やっぱり彼女が仕事を完璧にできる子でした。ミスが一切ありません。やはり彼女はすごいなと感じました。
ですが、そんな日々も長くは続かず次は私が一身上の都合によりその職場をやめることになりました。彼女に対する思いを伝える勇気がなく焦っていました。もうあきらめるしかないのかと。とうとうその職場の最終日が訪れました。彼女の事で頭がいっぱいで仕事に集中することができませんでした。なんと昼休みに彼女が会いに来てくれました。そこでいくつか会話をしました。何も言えない自分が情けなく複雑な思いがありました。
そしたらなんと彼女から思いを伝えてくれました。こんなことがあっていいのかと。大どんでん返し。私は嬉しくて速攻「お願いします。」と言ってニヤニヤが止まりませんでした。それでその職場から気持ちよく去ることができ今では彼女と真剣に交際しています。これが私の大切な出会いでした。